OpenAI、ChatGPT Plus以上のユーザーにOutlookやTeam, Google Drive、GmailなどとのDeep Researchコネクタ(Beta)と、MCPを利用したカスタムコネクタの提供を開始。

　OpenAIがChatGPT Plus以上のユーザーにOutlookやTeam、Google Drive、GmailなどとのDeep Researchコネクタ(Beta)とMCPの提供を開始しています。詳細は以下から。

　米OpenAIは現地時間2025年06月04日、同社のAIチャットボットChatGPTの機能をアップデートし、Webサービスと接続しDeep Researchを行える「コネクタ(Connectors)」を新たにMicrosoftやGoogle、Dropboxなどのサービスに拡張し、さらに独自のコネクタを拡張できる「Model Context Protocol (MCP)」をPro, Team, Enterprise, Eduプランのユーザーに提供を開始したと発表しています。

• Connectors in beta for deep research (Plus, Pro, Team, Enterprise, Edu)
• Custom connectors via Model Context Protocol (Pro, Team, Enterprise, Edu)

リリースノートより抜粋

Deep Research コネクタ(Beta)

　Deep Researchコネクタは現在Beta版として提供されている機能ですが、Web版ChatGPTの設定画面 → [コネクタ]、またはDeep Researchチャットの[情報源]からDeep Researchの情報源に利用するサービスを接続することが可能で、

Deep Researchコネクタ(Beta)

今回、ChatGPT Team, Enterprise, Eduプランのユーザー、およびPro, Plusプラン以上のユーザーに対し、GoogleのGoogle DriveやGmail、Calendar、MicrosoftのSharePoint, Outlook, Teams、その他DropboxやBox、Linear, GitHub, HubSpotなどサードパーティWebサービスへの接続がサポートされています。

• Supported connectors : Google Drive, SharePoint, Dropbox, Box, Outlook, Gmail, Google Calendar, Linear, GitHub, HubSpot, and Teams
• Combines internal + web sources for synthesis

MCP (Model Context Protocol)

　また、今回新たにChatGPTがコネクタをサポートしていないWebサービスやAIエージェントでもChatGPTの知識を拡張できるよう、業界標準のオープンソースプロトコル「Model Context Protocol（MCP)」が初期サポートされており、コネクタと同じくChatGPTの設定[コネクタ] → [コネクタを参照する] → [作成]からMCPサーバーに接続できるようになっているそうです。

　MCPに関しては先日開催されたMicrosoft Build 2025で、今後WindowsがMCPをネイティブサポートされることが発表されていたので、来週開催されるWWDC25でも話題に上がると思われます。

　なお、ChatGPTのDeep ResearchでMCP対応サービスに接続するにはMCPサーバーへの接続が必要で、管理者が公開したコネクタは、すべてのユーザーのコネクタリストに表示されるので注意してください。

• MCP servers – OpenAI API
• Release Notes – ChatGPT